社長メッセージ

電設資材・住宅設備機器の
提案・販売にとどまらず
ライフサイクル全域の満足を実現する
新たな商社モデルの確立へ。

代表取締役社長滝澤 健雄

110年を超える歴史で築いた
強固な信用力と幅広い顧客基盤

当社は1910年(明治43年)の創業以来、取扱商品や仕入先・販売先を広げ、電設資材・住宅設備機器の総合商社として業界トップクラスの企業に成長しました。その躍進を支えてきたのが、経営理念にある「紳商」の自覚と、「新しい価値を創造する」姿勢です。
「紳商」とは「教養と品位を備えた一流の商人」を意味し、社訓である「常識・良識・責任感」を常に保つべく努め、お客様のためになる商いを続けてきました。
現在、電設資材・住宅設備機器の中にはIoTや5Gといった次世代ネットワーク技術、省エネやカーボンゼロといったエネルギー分野に対応している商品が次々と登場しており、今後も人々の生活の中で重要な役割を担っていくことが考えられます。当社は社会の基幹商品を扱う商社として、時代とともに進化を遂げてきた新たな技術や商品を積極的に学びながら、常に「新しい価値を創造する」姿勢を貫いてきたことが、今のポジションを築く礎となっています。
さらに具体的な当社の強みをあげれば、110年を超える歴史の中で築きあげてきた信用力と顧客基盤、そして仕入先の広がりにあると私は考えています。1918年(大正7年)に松下電気器具製作所(現パナソニック株式会社)と取引を開始し、現在に至るまで電設資材・住宅設備機器の販売代理店として企業活動を行っていますが、110年の歴史の中でパナソニック社含め、多くの仕入先との信頼を深めることに力を入れてきました。また、社会のニーズの多様化や市場環境の変化に柔軟に対応することで、顧客基盤も拡大し、現在当社の売上は1,000億円規模に達しています。このことから、多種多様な仕入先やお客様との繋がり、すなわち「ご縁」がミツワ電機を現在の位置まで押し上げた大きな要因だと考えています。

生活の発展に寄与する業界には
多くのビジネスチャンスが存在する

2000年代に入ってからは、特に営業力を強化する取り組みに注力してきました。膨大な数の商品情報や在庫確認、注文までをネット上で実現する「ミツワe-stage」の開設、全国各地での物流センター拡充などが代表的な取り組みです。これにより、商品の注文からお届けまでの効率化・迅速化を飛躍的に高めることに成功しました。加えて、太陽光発電設備や非常用発電機など、大型機器の施工管理も自社で対応できるよう体制を整え、会社としての総合力の向上に努めてきました。
今後、社会の在り方が少しずつ変わっていく中で、電設資材業界は「電気」と「生活」を結ぶ業界として、継続的な発展が期待されながら、粘り強く存在していくと思います。IoTや5Gといった次世代ネットワーク技術、省エネやカーボンゼロといったエネルギー分野のキーワードは「人々の生活と電気はより密接なものになっていく」未来を示しており、これらの技術の進歩に伴い、ビルや住宅をはじめとする建設物における電設資材の価値はますます上がっていくことでしょう。それは電設資材を販売する当社にとっては大きなビジネスチャンスを意味します。当社が今後も成長を続けるためには、こうした高付加価値化の流れや新たな分野を確実に取り込むことが欠かせません。
そんな未来の中で我々が目指すビジョンの一つとしてあるのは、電設資材・住宅設備機器の販売だけで終わらない継続的なサービスを提供する、新たな商社モデルを確立することです。「ミツワ電機だからこそ」できる新しい仕組みを作る、そんなことができれば、ミツワ電機のビジネスはこれまでの強み・基盤に加え、新たなステージへ進むことができると考えています。

電設資材・住宅設備機器の
提案・販売だけでなく
その先までをトータルで提供したい

電設資材・住宅設備機器は、生活環境をより便利で快適にするためのものです。当社はこれまで、お客様に最適な商品を提供することで、便利さや快適さを「実現」するお手伝いをしてきました。しかし、当社が扱う商品の中には、導入後も老朽化や故障などの対応・新たな技術を取り入れた高機能な商品への入れ替えなどにより、今後も様々なニーズが発生します。そうした商品のライフサイクル全般に関わり、便利さ・快適さの「維持」や「高度化」に寄与することが、当社が目指す新たな企業像のひとつです。
これは決して当社だけで成し遂げられるものではありません。そのため、全国各地の電気工事会社を主とする協力会社ネットワークの強化・拡充にも取り組んでいます。メンテナンスなどを一括して受注する事業モデルは、電設資材・住宅設備の商社にはこれまでなかった形態であり、ミツワ電機独自の強みになるはずです。

商社の一番の財産は人財
挑戦する心と素直さを大切に

最後に、当社のこれからに必要な人財についてお話しさせていただきます。
一つめは、経営理念にもある「新しい価値を創造する」ことを常に意識して実践できること。今では業界を代表できるまで成長しましたが、ここに至るまでには数多くの価値創造に向けた「挑戦」がありました。次のステージへ進むためには、今まで以上の「挑戦」が必要です。これまで培ってきた強みは決して色あせるものではありません。今ある資産をよく理解し、それらを足したり掛け合わせる。足りないものがあれば新たに加える。そうした地道な挑戦から、より現実的な「新しい価値」が生まれるのです。このような活動に喜びを感じ、自分もそうありたいと思う方にお会いできることを期待しています。
そしてもうひとつ、一貫して思っている大切な資質が「素直さ」です。自身で考え工夫していくことは重要ですが、まず上司や先輩のアドバイスに素直に耳を傾けること、学び・気づきを受け入れようとする素直さが、当社で伸びる人財だと感じています。
よく言われるように、商社にとっての最大の財産は「人財」です。私はこの会社が成長する上で、ただ業績が伸びれば良いとは考えておらず、大切なのは成長の「中身」だと思っています。社員一人ひとりが仕事を通じて成長の手応えを感じ、仕事も私生活も充実している。そうした環境を整え、結果としてミツワ電機の持続的な成長を実現することが、私の責務だと理解しています。ミツワ電機の理念に共感し、次の100年に向け「挑戦」をし続けられる方、していきたい方に、是非仲間に加わっていただきたいと思います。